home写真

台風18号がやってくるあやしい天候であったが、仏の加護があったのだろう、薄日のさす穏やかな天候の中で、谷地鬼剱舞の演舞が庭で行われた。

鬼のもつエネルギーは壮大である。時には制御できずに、邪悪なものと化し、世に災いをもたらす。だから真っ当に制御されなければならない。邪悪そのものが、角のかたちになっているのだから、仏の加護を得て改心した鬼は、角をもたない。もう、鬼ではなく鬼の顔をもつ仏なのだ。角のない鬼剱舞の鬼は、仏の化身である。

壮大な大地のエネルギーを得て、その良導体となった仏の鬼が舞う。制御されてもなお余りある、大地のエネルギーの通り道となった鬼の体。その鬼の舞いは、激しい。力強く、構え、飛び、跳ね、くねり、揺れ、振るう。鬼剱舞の踊りは勇壮なのだ。それは演舞を終えたあとの、踊り手の吐く息の荒さからも見て取れる。ほとばしるエネルギーの発露は、見ていて気持ち良い。すがすがしい気持ち良さだ。見ているものの体にも、エネルギーが通過していったからなのだろう。去年と違う演目もあり、楽しみながら元気をもらえた。

不思議なことに今年も虹が懸かった。去年は当日の朝、今年は翌日。飛鳥平安から今日まで、延々と伝承されている鬼剣舞。まるで古人の魂が虹となって現れ出て、祝福してくれているかのようである。こうして素晴らしい鬼剣舞の踊りが見られるのも、古の人達からの贈り物である。死者たちの遺産、それが伝統なのだと思う。死者は今生きている私たちに、たくさんの力を贈与してくれる。

私も谷地鬼剣舞の踊りから、たくさんの力をもらうことができた。死者たちの遺産を真摯に受け継ぎ日々精進している、庭元の高橋さん、会長の伊藤さんをはじめ、谷地鬼剣舞のみなさんのお蔭です。ありがとうございます。また明日からのいろいろを頑張ろうと思う。

 短歌三首
笛太鼓 かね囃子はやしに 呼び出され 古代のたまは 地に下りて舞ふ
踊り手の ざい渦巻く 鬼剱舞 息するごとく 力め吐く
虹の橋 名久井なくいの山に 架け置きて 鬼剱舞の 踊り組去る

今日から陰暦の八月です。今日八月一日は、八朔。じきに十五夜が来ます。
11月1日(水)は陰暦の九月十三日、十三夜です。十三夜の月見をします。詳しくはこちらをどうぞ。

開社日時 西暦4月23日(日)~11月11日(土)
<陰暦三月二十六日~九月二十三日> の10時~15時まで。
土間、座敷、囲炉裏の間、巨木の庭など公開しています。入場料300円(会員、学生、子どもは無料です)。田畑に出ていることが多いので、前日までに連絡ください。 メール:jomon.uzumakisha@gmail.com